2019-01-01から1年間の記事一覧

おお(き)すぎる感覚

日頃目にする多くの事柄は、いろいろな媒介を通じ自分の前に情報として提示されている。 テレビのチャンネル、ネット上のソーシャルメディア、誰かとの会話にあらわれる噂…。あるいは調べ物をしているときのある制度についての資料。 取り上げられ、出来事と…

近頃の雑記

5月7日 最近の進路についてのあれこれ。ぼんやりと考え事をする日々が続く。いくつかの要素やカテゴリに分けて、それらを繋いでは離し、組みあがるものを眺めている。いびつな形が多いが、きれいに組みあがったとしても、どこか不安な構造であることが多い。…

企画展『創作版画の系譜』に行って

このあいだ、茅ケ崎市美術館で行われていた企画展『創作版画の系譜』に足を運んだ。 昼すぎ、天気は曇り(少し雨)で、やや寒い。まだ冬の寒さの名残を感じる。3月。 『創作版画の系譜』ポスター 創作版画というのは、版画の工程である主な三つの作業――下絵…

Glad I heard

このごろ日常に興味がある。 日常と言ってもいろいろあるだろう。その言葉の意味には幅があり奥行きがある。 日常について日常的に考えているわけではないけれど、ときおり頭にそのことが浮かんで、あれこれ考えている。 どういう日常かというと、まず映画の…

深夜・版画・自己肯定

今日も夜が更けた。部屋を出て街へ行けば、信号と街灯が夜道を照らし、ひっそりとした空間が広がっているはずだ。 夜が更けたのは版画を彫っていたからだ。版画を彫っていたのは本を読む作業に集中できなかったからだ。本を読む作業に集中できなかったのはス…

そぼろ雪

雪が降ると決まって思い出す景色は、とくにない。 さいきん過ごしているあたりではめずらしく、今年はよく雪が降る。寒いけれど、やはりうれしくなって散歩のついでに近くのスーパーまで歩いた。 天気は曇り。日は見えないが重い感じはしない。道端にはいた…

お寿司の記憶

このごろ、お寿司を握った。 友人とスーパーマーケットを歩いていたとき、刺身が目に入った。横から見たクジラのシルエットをイラストにしたような形の切り身だった。あるいはペニー・ファージングのようなバランスとも言える。そんな形なので、おそらく扱い…

汲み取れているだろうか

(周りくどいある場面にて…) 目の前に誰かいるとき、少なくともその人のことを理解しようとするために、その人についてとらえようと努力する場合が、なくはないだろう。目の前の誰かというのは、まず文字通り眼前の誰かということもあるだろうし、あるいは…

そしてまた自分はまわりくどく、夜は更けていく

その人がいない場面で、その人との関わりによっていかに自分が嫌な気持ちになったりいかに不快と感じたりしたかを、誰か他の人に話すことは、少なくないかもしれない。誤解をおそれずに言えば、目の前にいない人の悪口を言うことである。 こういうことをした…

白い線

雪が降った。 とても寒い夜だった。風が吹き、木々は揺れていた。空を舞う白い埃のようなかたまりが、傘を持つ右手の甲に冷たい。 夜の街、好きな音楽たずさえてわけもなくスキップする。蛍光色の街頭や色あせた街路樹を背景に、ひとり嬉々として暗闇に身を…

説明する

しばしば考える。 自分は何をしているんだろう?本を読むことで、そして言葉を知ることで。何かを得ているのか、それともただただ時間を浪費し結果としてお腹を空かしているだけなのか、あるいは別の何か…。 一般的に、本を読むことと知識や言葉を増やすこと…

よそよそしい態度

最近のマイブームは自己分析だと気付いた。自分は自分で自分の首を絞めるのが得意だと思う。 正確にいうと、気付いたら「またしてもなんか絞まっている」という状態になっていることが少なくない。 それは特に人間関係においてそうだという気がする。 自分は…